お知らせ・活動報告

お知らせ・活動報告

第2回 のびのび自立

6月30日(金)の放課後に、校内の教員向けの「のびのび自立」(ミニ研修会)を実施しました。

今回のテーマは「スクーターボードで養える感覚について」です。

スクーターボードですが、「固有感覚」「前庭感覚」を養うのに自立活動の授業等でよく使われている教材です。

揺れや回転の活動紹介をしたあと、実際に体験しました。

回転の際に、頭の向きを「前」「後ろ」「横」など向きを変えるだけで感じる刺激が異なることも実感できました。

最後には、ボディイメージを養う活動として輪くぐりゲームを行いました。

中学部 グループ自立(風グループ)の活動

風グループでは、1年生2名、2年生1名、3年生3名の計6人で活動しています。

このグループでは、

・ルールのある活動の中で、他者を意識して自分の気持ちを相手に伝えたり、適切なかかわり方を身に着けたりすることができる。【人間関係の形成】

・安心できる環境の中で見通しを持ち、自分の気持ちをコントロールすることができる。【心理的な安定】

の二つのねらいをもとに活動しています。

  

〈だるまさんが転んだ〉

始めは教員が鬼役になり、ルールを確認しました。生徒たちがルールを把握し、自分で動く、止まるができるようになったので、活動をステップアップ! 生徒が鬼役になり、「DoropTalk VPP」というアプリを活用し、イラストを見て複数の指示の中から自分で選択して指示を出すようにしました。

友だちに動きの指示を出す鬼役は、「相手に伝わる声の大きさ」を意識できるように「Sound Level」というアプリを活用しました。事前に針がどの色をさすのがよい声の大きさか確認することで、適切な声量を意識できるようにしました。

鬼役以外の生徒は、指示を聞き分けすぐに動けるようになってきました。

 

   

   【DropTalk VPP】         【Sound Level】

 

〈アクティブアーケード〉

生徒同士が話し合って順番を決めました。「僕は1番がいいけど、ほかに1番やりたい人?」のように友だちに聞き、やりたい順番がかぶってしまったときは「じゃんけんできめればいい」とアイディアを出してくれる生徒もいました。

この日の活動は、足で的をタッチするゲームでしたが、友だちの様子を見てどうすれば得点を伸ばせるのか作戦を立てたり、「画面と遠すぎるから、もっと近づいたほうがいいよ」とアドバイスをくれたりする様子も見られました。

また、順番を視覚的に示すことで次の順番の友だちに声をかけてくれる姿も見られるようになりました。

  

 

令和5年度 第1回のびのび自立

5月26日(金)の放課後に、校内の教員向けの「のびのび自立」(ミニ研修会)を実施しました。

 

今回のテーマは「バランスボール」です。

バランスボールのサイズの選び方や乗り方や、子ども達の支援を行う際の具体的な方法についての解説、現在公式YOUTUBEチャンネルにアップされているバランスボール体操を行いました。

「抽出自立活動」

本校には、自立活動部員が児童生徒と一対一又は小集団での指導を行う「抽出自立活動」という授業があります。

今回はこの「抽出自立活動」の授業の様子をご紹介します。

 

(1)タッチベルやタンバリン等の楽器を使用しながら、他者意識や行動調整等の力の向上を図っています。“教員のうたう歌に合わせて楽器を鳴らす”、“決められた回数だけ楽器を鳴らす”等をルールを設けながら行っています。

 

(2)ハンモックやブランコ等の揺れ遊具やトランポリンや回転椅子等を使用しながら、生活や学習の基礎となっている“基礎感覚”を養うことをねらいとして行っています。遊具は、児童生徒本人が”やりたい!”と思ったものを選択し、写真カード等を用いて教員に意思表示をしてから取り組んでいます。

 

   

小学部2年生 自立活動の様子

 

A-2グループ

ねらい

●様々な身体の動きを経験する。【身体の動き】
●やりたい気持ちや、やりたいことを教員に伝えることができる。【コミュニケーション】

 

<遊具>

回転椅子、ローリングシーソー、トランポリン、スクーターボード等で身体をたくさん動かしています。写真カードの中から、取り組みたい遊具を指で差して選択し、取り組んでいます。同じ遊具でも、動かし方、回し方を変えることで、様々な動きを経験できるようにしています。

  

 

 

<ふれあい体操>

マットに横になり、音楽を流して、教員が児童のお腹や背中、足など、様々な身体の部位に触れていきます。教員からのかかわりを受け入れることができるとともに、ゆったりとした雰囲気で行うことで、リラックスし、落ち着いた気持ちで活動に参加することができています。

 

 

 

小学部4年生 自立活動の様子

「小4Aグループ」

~ねらい~

・様々な運動動作を経験し、体の動かし方を身に付けることができる。

・他者からの係わりに応じることができる。

~活動内容~

【始めようの歌】

自立活動の始まりにおこなっています。教員からのタンバリンの提示に応じて、タンバリンを叩きます。他者からの係わりを受け入れる力やよく見て手を操作する力をねらいとしています。

【身体部位タッチ】

教員からの身体部位の言語指示とタッチの見本を示し、よく見て、よく聞いて該当の部位をタッチします。タッチ後は該当する部位をカバサで刺激を入れ、身体イメージを高めています。

【ふれあい体操】

手→腕→足→脚→お腹→背中の順に触圧刺激を入れ、その刺激を心地よく受け入れるようになります。過敏だった感覚が、心地よさに変わり、自らマットの上に寝転ぶようになりました。

 

文教大学!

12月20日(火)に本校自立活動部員が文教大学へ行き、

「特別支援学校における『自立活動の実際について』」というテーマで講義を行いました。

実際の授業の様子をお見せしたり、

本校の特色の一つでもある音楽療法について体験活動を行ったりと、

盛沢山な講義となりました。

また最後には、

本校中学部・高等部の生徒たちが、作業学習時につくった製品をプレゼントさせていただきました。

文教大学のみなさん、ありがとうございました。

今後も地域とのつながりも大切にしていきたいと思います。

 

 

 

小学部6年生 自立活動の様子

『A グループ』

~ねらい~

・いろいろな身体の使い方を経験し、身体を使う意識を高めることができる。

・身体の緊張を緩和し、リラックスして活動に取り組むことができる。

・友達や教員と一緒に活動に取り組むことで相手を意識することができる。

 

~活動内容~

<タオルキャッチ>

裸足になり、足の指をギュッと握ってタオルをつかむ活動です。初めは低い位置に籠を置いていましたが、高い位置に籠を置いても足を上げてタオルを入れることができるようになりました。

 

<音のキャッチボール>

トーンチャイムを使い、キャッチボールのように相手から鳴らされたら鳴らし返す活動を行いました。回を重ねるごとにルールがわかり、相手をよく見て活動に取り組むことができるようになってきました。

高等部3年 自立活動の様子

『もののけグループ』

~ねらい~

・自分の身近な人間関係や状況に応じた適切な言葉や態度について具体的に考える。

・かかわりを通してコミュニケーション能力を養う。

 

~活動内容~

〈事例検討〉

友達関係について、具体的なエピソードを用いて生徒たちに考えてもらいました。仲の良い友達でも、しつこくしたり伝え方が上手くいかなかったりすると関係が崩れてしまうことをよく理解していて、どうしたらよいかまで考えることができました。

〈Yes,Noゲーム〉

グループ対抗で行い、お題は相手チームが出します。お題はリーダーのみが見ることができ、リーダーはYesかNoとしか答えてはいけません。質問を重ねて答えを導いていきます。様子を見ていると超ファインプレーとなるような質問が出るなど、大いに盛り上がりました!その他にもカードゲームなどを通して相手の意図や表情を読み取るとてもよい学びとなりました。

 

 

『ポニョグループ』

~ねらい~

・色々な揺れや姿勢の変化に応じて身体を動かすことができる。

・他者の動作の変化に応じて動くことができる。

 

~活動内容~

<身体の調整力を高める運動(バランスボール・バランススティック等)>

バランスボールでは足踏みや前後左右の重心移動を行いました。楽器の音やリズムに合わせて自発的に動

きを使い分けることができました。また、仰向けの姿勢で乗った時は身体の力を上手に抜くことができるよ

うになりました。バランススティックでは、落ちないようにバランスを取りながら前歩き、後ろ歩きをする

ことができました。また、スティック上で大股で歩くこともできました。

 <楽器を使用した音のキャッチボール>

トーンチャイムを使って音のキャッチボールを行いました。最初は相手を待たずに先に鳴らしてしまったり、自分に来ていることに気付かずに鳴らすことができなかったりと失敗してしまうこともありましたが、繰り返し行う中で、相手の目をよく見てから鳴らすことでスムーズにキャッチボールすることができました。また、目標回数を設定することで、楽しみながらも慎重に行うこともできました。

 

 

 

中学部自立活動学習会

11月11日(金)に中学部の教員を対象に自立活動研修会を行いました。

今回は、①体験活動、②講義、③グループワーク、の3本柱で行いました。

体験活動では、スクターボードやバランスボール等を使って自由に教材体験をしました。

講義では、諸感覚(固有感覚・前庭感覚・触覚)と遊びの関係について、作業療法士の小川 恵美子先生にご講義いただきました。

グループワークでは、中学部に在籍する生徒の実態をイメージしながら、「体育のサーキットメニュー」を考えました。①の体験活動や②の講義内容を加味しながら、楽しく身体を動かせるメニューがたくさん生まれました。