お知らせ・活動報告

お知らせ・活動報告

小学部重複6年生 自立活動の様子

文字の学習に必要な力を育てる自立活動

【ねらい】

・文字を読んだり、書いたりするために必要な力を自立活動で身に付ける

 

文字を認識する(読む)ために必要な力

 *本児童は書きなれた文字でも、細かな部分の形や構成が曖昧なことが多い(写真1)

写真1:ひらがなの「や」の間違え

 →細かな部分に注目しながら全体の構造を把握する力(細部視知覚と全体視知覚の整理)

 活動A:分割パズル(6~8分割)

     はじめは絵がつながりそうな部分を手元で合わせて確認していたが、上達してくると 

     左上に基準になる1枚を貼り、そこから絵を完成させていくようになってきた。

 活動B:マグネットを使った位置把握

     角のマグネットを基準にして、横に〇個等を指さしなどで数えながらやっていたが、視て確認することが 

     できるようになってきた。

  

文字を書くために必要な力

 *文字を立体的なイメージで捉えることが難しいため、慣れない文字は線を交差させずに書くことがある。

 →平面の絵を立体的にとらえて、ブロックで構成する力(空間認知の向上)

  活動C:平面の見本での具体物の操作

      横や縦に並べることは初めからできていたが、面がくっつかない構成や見えていないところのブロックを 

     想定して積むことが難しかった。実際に作ったり、作ったものを分解することで、スムーズに行えるよう

     になってきた。

 

☆今回は、文字の学習を支える力として紹介しましたが、視る力や認知処理の方法が整理されることで、生活の中でも球技等の運動に積極的になったり、活動に集中したり注目したりする時間が増えたりすることも期待しています。

 

高等部自立活動学習会

10月26日(木)高等部自立活動学習会を行いました。

講師に作業療法士の小川恵美子先生をお招きして、「事例から見る作業学習での効果的な指導について」というテーマで進めていきました。

生徒が作業学習に取り組んでいる様子を動画で見たあとに小川先生から解説や資料を用いての講義をしていただきました。

その後は作業班ごと(木工、窯業、手工芸、農園芸、きのこ、リサイクル、清掃事務サービスの7班)に分かれて、グループワークを行いました。「〇〇の活動ならできる」「〇〇なアプローチが必要だ」などさまざまな視点からたくさんの意見があがりました。

最後には各班で出た意見を学部内で共有することで、現在とは違った作業内容の考案、環境整備の重要性を再認識することができました。

第3回 のびのび自立

10月6日(金)の放課後に、校内の教員向けの「のびのび自立」(ミニ研修会)を実施しました。

今回のテーマは「ストレッチポール」です。

先生方にストレッチポールに乗ってもらいながら、その効果を体験してもらいました。

肩回り→背中→腰→股関節の順に、各部位にアプローチできる動作を行っていきました。

ストレッチポールの効果の感じ方として、全ての動作を終えた後に、ストレッチポールから降りて、床に寝てみると、背中全体が床にくっつくような感覚を味わえます。

 

15分~20分程度乗り続けるだけでも、効果が出てくるので気になる方は、ぜひ体験してみてください。

 

 

【自立活動】教職員研修

9月19日(火)教職員研修を行いました。

講師は本校非常勤講師で作業療法士の小川恵美子先生をお招きして行いました。

テーマは「学習や生活動作における困り感と体の関係〜発達の土台となる感覚の理解について〜」です。

感覚統合理論をもとに「目の動き」「前庭感覚」「触覚」「固有感覚」について具体的なお話がありました。

講義中に体験活動も行い、動きを通してどういった感覚になるのか、手で肌を触れる際、触り方の違いでどういった感覚になるのかなどを感じることができました。

今回の講義で学んだ感覚の部分に課題があるお子さんも多いので、さまざまな角度からアプローチや指導支援をしていければ良いと思います。短い時間でしたが、学びが多く充実した研修会になりました。

令和5年度 自立活動部主催全体研修

8/30(水)臨床心理士の遠藤先生を講師に招き、「子どもの主体性を引き出す環境整備」を大きなテーマとして掲げ、研修会を行いました。

前半は遠藤先生より、「子どもの行動に影響する環境刺激」をテーマに、ASDやADHDを例に挙げながら子どもたちの情報処理の仕方や刺激に対する特徴的な行動について、物的環境整備や「人的刺激」(普段子どもと関わる人自体も刺激になりうる)についての、専門的なお話を伺うことができました。

後半は、「子どもへの人的支援を考えよう」をテーマに、2人1組のロールプレイを行いました。先生役と子ども役に分かれて、「過度な人的刺激を与える支援」と「人的刺激を控えた支援」の2パターンを実際に行い、それぞれの支援をどのように感じたかを話し合ってもらいました。

最後に遠藤先生から、「行為の中の省察」というお話がありました。お話の中での「行為の中の省察」とは、教師(支援者)が子どもと関わりながら、自分の行動を客観視して、自分の行為に対して「子どもはこう感じているな」「こう反応しているな」とつぶさに気づき、子どもに合わせてアプローチを柔軟に変更していく、対人援助技術の一つだそうです。

常に情報が飛び交う変化の激しい今の時代だからこそ、改めて対人援助職の基本に立ち返り、人と人が関わることの大切さや難しさを「環境整備」というテーマの中から深く考えることができました。