投稿日時: 2023/10/30
自立活動部担当*
文字の学習に必要な力を育てる自立活動
【ねらい】
・文字を読んだり、書いたりするために必要な力を自立活動で身に付ける
①文字を認識する(読む)ために必要な力
*本児童は書きなれた文字でも、細かな部分の形や構成が曖昧なことが多い(写真1)
→細かな部分に注目しながら全体の構造を把握する力(細部視知覚と全体視知覚の整理)
活動A:分割パズル(6~8分割)
はじめは絵がつながりそうな部分を手元で合わせて確認していたが、上達してくると
左上に基準になる1枚を貼り、そこから絵を完成させていくようになってきた。
活動B:マグネットを使った位置把握
角のマグネットを基準にして、横に〇個等を指さしなどで数えながらやっていたが、視て確認することが
できるようになってきた。
②文字を書くために必要な力
*文字を立体的なイメージで捉えることが難しいため、慣れない文字は線を交差させずに書くことがある。
→平面の絵を立体的にとらえて、ブロックで構成する力(空間認知の向上)
活動C:平面の見本での具体物の操作
横や縦に並べることは初めからできていたが、面がくっつかない構成や見えていないところのブロックを
想定して積むことが難しかった。実際に作ったり、作ったものを分解することで、スムーズに行えるよう
になってきた。
☆今回は、文字の学習を支える力として紹介しましたが、視る力や認知処理の方法が整理されることで、生活の中でも球技等の運動に積極的になったり、活動に集中したり注目したりする時間が増えたりすることも期待しています。